物語の舞台は1820年代、
西部開拓時代のオレゴン。
アメリカン・ドリームを求めて
未開の地にやってきた料理人のクッキーと、
中国人移民のキング・ルー。
共に成功を夢見る2人は自然と意気投合し、
やがてある大胆な計画を思いつく。
それは、この地に初めてやってきた
“富の象徴”である、
たった一頭の牛からミルクを盗み、
ドーナツで一攫千金を狙うという、
甘い甘いビジネスだった――!


現代アメリカ映画の最重要作家と評され、
最も高い評価を受ける監督のひとりである
ケリー・ライカート。
映画ファンの間で確かな人気を誇りながらも、
これまで紹介される機会が限られていた
ライカート監督作品がついに、
日本の劇場で初公開される!
長編7作目となる『ファースト・カウ』は、
世界の映画祭でお披露目されるやいなや、
たちまち絶賛の声が上がり
157部門にノミネート、27部門を受賞。
さらに映画人からの評価も高く、
ポン・ジュノ、ジム・ジャームッシュ、
トッド・ヘインズ、濱口竜介ら、
名だたる監督たちが口を揃えて
本作を称賛している。
そんな本作の本国配給を行なったのは、
いま映画ファンに最も愛される配給会社A24。
作家ファーストでありながら大ヒット作を
次々と世に送り出しているA24と、
一貫したスタイルで映画を撮り続けている
ライカート監督のタッグが初めて実現。
彼女の最高傑作との呼び声も高い本作が誕生した。
物語の舞台は1820年代、
西部開拓時代のオレゴン。
アメリカン・ドリームを求めて
未開の地にやってきた料理人のクッキーと、
中国人移民のキング・ルー。
共に成功を夢見る2人は自然と意気投合し、
やがてある大胆な計画を思いつく。
それは、この地に初めてやってきた
“富の象徴”である、
たった一頭の牛からミルクを盗み、
ドーナツで一攫千金を狙うという、
甘い甘いビジネスだった――!
1983年、アメリカ・オハイオ州生まれ。地元アクロン周辺の演劇作品への出演からキャリアをスタートさせ、主演を務めた映画『Not Fade Away』(12/原題)で一躍脚光を浴びる。主な出演作にトッド・ヘインズ監督『キャロル』(15)、アダム・マッケイ監督『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15)、ブラッド・ピットと共演した『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』(17)、ケリー・ライカート監督の最新作『ショーイング・アップ』(22)などがある。
1980年、香港生まれ。ロンドン音楽演劇アカデミーで演技を学び、これまでに『007 スカイフォール』(12) 、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17)、『ジャスティス・リーグ』(17)など、さまざまな映画に出演。さらに、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー、ナショナル・シアター・オブ・スコットランドなど、一流の劇場で舞台俳優としても活躍している。
1966年、イギリス・ロンドン生まれ。舞台への出演からキャリアをスタートさせ、1992年、ティルダ・スウィントン主演『オルランド』で映画デビュー。以降、『ネバーランド』(04)、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(11)、ミヒャエル・ハネケ監督『ハッピーエンド』(17)、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(18)など、話題作に多数出演。イギリスを代表する名俳優のひとりとして広く知られている。
1972年、イギリス・スコットランド生まれ。ダニー・ボイル監督の『トレインスポッティング』(96)で主要キャラクターのスパッドを演じ、一躍有名になる。リドリー・スコット、ポン・ジュノ、ウディ・アレン、ヴェルナー・ヘルツォークなど、世界中の名監督の作品に多数出演。主な出演作には『ジュリアン』(99)、『マッチポイント』(05)、『スノーピアサー』(13)などがある。
1966年、アメリカ・ノースカロライナ州生まれ。名門ブラウン大学で演劇を始め、20年以上にわたりニューヨークで最も評価の高い2つの劇団の主要メンバーとして活躍している。主な出演作に『はなしかわって』(11)、『サイド・エフェクト』(13)、『ブリッジ・オブ・スパイ』(15)、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(23)などがある。
1953年、カナダ生まれ。長年、舞台や映画で活躍し、『パウワウ・ハイウェイ』(88)、ジム・ジャームッシュ監督『デッドマン』(95)、『スモーク・シグナルズ』(98)への出演で知られている。また俳優業の傍ら、自身のバンド「ゲイリー・ファーマー・アンド・ザ・トラブルメーカーズ」を結成し、音楽活動も行なっている。
1986年、アメリカ・モンタナ州生まれ。ケリー・ライカート監督の『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』(16)での演技が高く評価され世界中の映画賞にノミネート、ロサンゼルス映画批評家協会賞で助演女優賞を受賞した。その他の主な出演作に、マーティン・スコセッシ監督『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(23)などがある。
1964年アメリカ・フロリダ州出身。幼い頃から写真に興味を持ち、捜査官である父が犯罪現場を撮影するために使用していたカメラを使い始める。マサチューセッツ州ボストンにあるSchool of the Museum of Fine Artsに入学し、博士号を取得。その後、ニューヨークに移り、映画の美術を担当。ハル・ハートリー監督『アンビリーバブル・トゥルース』(89)、トッド・ヘインズ監督『ポイズン』(91)では美術のほか一部、出演もしている。1994年『リバー・オブ・グラス』で長編監督デビュー。デビュー作ながらサンダンス映画祭で絶賛され、インディペンデント・スピリット賞では監督賞はじめ4つの賞にノミネートされた。 その後に発表した長編映画『オールド・ジョイ』(06)、『ウェンディ&ルーシー』(08)、『ミークス・カットオフ』(10)、『ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画』(13)、『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』(16)は、いずれも世界中の映画祭や批評家の間で高い評価を受けており、最新作『ショーイング・アップ』(22) は、第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された。
1971年、アメリカ・カリフォルニア州出身。作家、脚本家。『ファースト・カウ』の原作となる小説『The Half-Life』を執筆し、ほかにも小説『Rain Dragon』、『Freebird』などを発表。物語集『Livability』では、オレゴン・ブック・アワードを受賞した。脚本家としても活動し、ケイト・ウィンスレット主演のTVシリーズ「ミルドレッド・ピアース 幸せの代償」では、トッド・ヘインズと共同脚本を務めた。これまでにケリー・ライカート監督作品の脚本を多く手がけており、本作が5度目のタッグとなる。
1979年、アメリカ・テネシー州、ナッシュビル出身。ロサンゼルスとナッシュビルを拠点に活動するギタリスト兼作曲家。彼の3枚目のアルバム『モダン・カントリー』はローリング・ストーン誌から「2016年のベスト・カントリー・アルバム」として評価された。『ファースト・カウ』は彼が手がけた初の長編映画音楽になる。
『ファースト・カウ』は、
私には決して真似のできないものであって、
とてつもなく、うらやましい。
静かで気取らないストーリーテリングの、 真の傑作
これほど誇らしく、 これほど価値のあるものはない。