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第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品	 世界中の映画人が愛し、羨んだ傑作がついに日本へ上陸!
おいしい話にご用心。
甘いドーナツで一攫千金を夢見る男たちの友情物語

映画『ファースト・カウ』

12.22金 ヒューマントラスト渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開 12.22金 ヒューマントラスト渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開

			監督・脚本: ケリー・ライカート 
			脚本:ジョナサン・レイモンド
			出演:ジョン・マガロ、オリオン・リー、トビー・ジョーンズ
			配給:東京テアトル、ロングライド
			©︎ 2019 A24 DISTRIBUTION. LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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Trailer

Introduction


						世界中の映画人が愛し、うらやんだ傑作がついに日本へ上陸! 
						A24×ケリー・ライカート 映画史に刻まれる最強タッグが実現
						
						世界中の映画人が愛し、うらやんだ傑作がついに日本へ上陸! 
						A24×ケリー・ライカート 映画史に刻まれる最強タッグが実現

現代アメリカ映画の最重要作家と評され、
最も高い評価を受ける監督のひとりである
ケリー・ライカート。
映画ファンの間で確かな人気を誇りながらも、
これまで紹介される機会が限られていた
ライカート監督作品がついに、
日本の劇場で初公開される!
長編7作目となる『ファースト・カウ』は、
世界の映画祭でお披露目されるやいなや、
たちまち絶賛の声が上がり
157部門にノミネート、27部門を受賞。
さらに映画人からの評価も高く、
ポン・ジュノ、ジム・ジャームッシュ、
トッド・ヘインズ、濱口竜介ら、
名だたる監督たちが口を揃えて
本作を称賛している。
そんな本作の本国配給を行なったのは、
いま映画ファンに最も愛される配給会社A24。
作家ファーストでありながら大ヒット作を
次々と世に送り出しているA24と、
一貫したスタイルで映画を撮り続けている
ライカート監督のタッグが初めて実現。
彼女の最高傑作との呼び声も高い本作が誕生した。

Story


							甘いドーナツが人生を左右するー!
							アメリカン・ドリームを夢見る男たちの友情物語 
						甘いドーナツが人生を左右するー!
						アメリカン・ドリームを夢見る男たちの友情物語

物語の舞台は1820年代、
西部開拓時代のオレゴン。
アメリカン・ドリームを求めて
未開の地にやってきた料理人のクッキーと、
中国人移民のキング・ルー。
共に成功を夢見る2人は自然と意気投合し、
やがてある大胆な計画を思いつく。
それは、この地に初めてやってきた
“富の象徴”である、
たった一頭の牛からミルクを盗み、
ドーナツで一攫千金を狙うという、
甘い甘いビジネスだった――!

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Cast

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ジョン・マガロ / John Magaro
クッキー

1983年、アメリカ・オハイオ州生まれ。地元アクロン周辺の演劇作品への出演からキャリアをスタートさせ、主演を務めた映画『Not Fade Away』(12/原題)で一躍脚光を浴びる。主な出演作にトッド・ヘインズ監督『キャロル』(15)、アダム・マッケイ監督『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15)、ブラッド・ピットと共演した『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』(17)、ケリー・ライカート監督の最新作『ショーイング・アップ』(22)などがある。

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オリオン・リー / Orion Lee
キング・ルー

1980年、香港生まれ。ロンドン音楽演劇アカデミーで演技を学び、これまでに『007 スカイフォール』(12) 、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17)、『ジャスティス・リーグ』(17)など、さまざまな映画に出演。さらに、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー、ナショナル・シアター・オブ・スコットランドなど、一流の劇場で舞台俳優としても活躍している。

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トビー・ジョーンズ / Toby Jones
仲買商

1966年、イギリス・ロンドン生まれ。舞台への出演からキャリアをスタートさせ、1992年、ティルダ・スウィントン主演『オルランド』で映画デビュー。以降、『ネバーランド』(04)、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(11)、ミヒャエル・ハネケ監督『ハッピーエンド』(17)、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(18)など、話題作に多数出演。イギリスを代表する名俳優のひとりとして広く知られている。

ユエン・ブレムナー / Ewen Bremner
ロイド

1972年、イギリス・スコットランド生まれ。ダニー・ボイル監督の『トレインスポッティング』(96)で主要キャラクターのスパッドを演じ、一躍有名になる。リドリー・スコット、ポン・ジュノ、ウディ・アレン、ヴェルナー・ヘルツォークなど、世界中の名監督の作品に多数出演。主な出演作には『ジュリアン』(99)、『マッチポイント』(05)、『スノーピアサー』(13)などがある。

スコット・シェパード / Scott Shepherd
隊長

1966年、アメリカ・ノースカロライナ州生まれ。名門ブラウン大学で演劇を始め、20年以上にわたりニューヨークで最も評価の高い2つの劇団の主要メンバーとして活躍している。主な出演作に『はなしかわって』(11)、『サイド・エフェクト』(13)、『ブリッジ・オブ・スパイ』(15)、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(23)などがある。

ゲイリー・ファーマー / Gary Farmer
トティリカム

1953年、カナダ生まれ。長年、舞台や映画で活躍し、『パウワウ・ハイウェイ』(88)、ジム・ジャームッシュ監督『デッドマン』(95)、『スモーク・シグナルズ』(98)への出演で知られている。また俳優業の傍ら、自身のバンド「ゲイリー・ファーマー・アンド・ザ・トラブルメーカーズ」を結成し、音楽活動も行なっている。

リリー・グラッドストーン / Lily Gladstone
仲買商の妻

1986年、アメリカ・モンタナ州生まれ。ケリー・ライカート監督の『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』(16)での演技が高く評価され世界中の映画賞にノミネート、ロサンゼルス映画批評家協会賞で助演女優賞を受賞した。その他の主な出演作に、マーティン・スコセッシ監督『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(23)などがある。

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Staff

監督/脚本: ケリー・ライカート
Kelly Reichardt

1964年アメリカ・フロリダ州出身。幼い頃から写真に興味を持ち、捜査官である父が犯罪現場を撮影するために使用していたカメラを使い始める。マサチューセッツ州ボストンにあるSchool of the Museum of Fine Artsに入学し、博士号を取得。その後、ニューヨークに移り、映画の美術を担当。ハル・ハートリー監督『アンビリーバブル・トゥルース』(89)、トッド・ヘインズ監督『ポイズン』(91)では美術のほか一部、出演もしている。1994年『リバー・オブ・グラス』で長編監督デビュー。デビュー作ながらサンダンス映画祭で絶賛され、インディペンデント・スピリット賞では監督賞はじめ4つの賞にノミネートされた。 その後に発表した長編映画『オールド・ジョイ』(06)、『ウェンディ&ルーシー』(08)、『ミークス・カットオフ』(10)、『ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画』(13)、『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』(16)は、いずれも世界中の映画祭や批評家の間で高い評価を受けており、最新作『ショーイング・アップ』(22) は、第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された。

脚本: ジョナサン・レイモンド
 Jonathan Raymond

1971年、アメリカ・カリフォルニア州出身。作家、脚本家。『ファースト・カウ』の原作となる小説『The Half-Life』を執筆し、ほかにも小説『Rain Dragon』、『Freebird』などを発表。物語集『Livability』では、オレゴン・ブック・アワードを受賞した。脚本家としても活動し、ケイト・ウィンスレット主演のTVシリーズ「ミルドレッド・ピアース 幸せの代償」では、トッド・ヘインズと共同脚本を務めた。これまでにケリー・ライカート監督作品の脚本を多く手がけており、本作が5度目のタッグとなる。

音楽: ウィリアム・タイラー
William Tyler

1979年、アメリカ・テネシー州、ナッシュビル出身。ロサンゼルスとナッシュビルを拠点に活動するギタリスト兼作曲家。彼の3枚目のアルバム『モダン・カントリー』はローリング・ストーン誌から「2016年のベスト・カントリー・アルバム」として評価された。『ファースト・カウ』は彼が手がけた初の長編映画音楽になる。

*敬称略、50音

マチズモを礼賛する開拓時代に、男の業から解放された親密さを育む2人。 フロンティアで芽生えたその聖域をいつしか羨望の眼差しで見ていた。 歴史書に載らない落後者の人生を拾う、ライカート監督の優しさが光る名篇。

- ISO ライター

物語より親密さを、死やスリルより彼らの生活のささやかな一場面を大事にしてくれる、素晴らしい映画。

- 大前粟生 小説家

藪の中。木立が、ブーツが、男が、それらしさを纏う前の姿で佇む。夢が、ミルクが、心が。 起こす身体が重い。遠い昔の誰かと繋がれて。でも立ち上がり、私は歩いた。
ドーナツの材料を買いに、少し遠いスーパーまで。

- 折坂悠太 シンガーソングライター

今回も水がきれいだった。
この水のきれいさの前では、男同士の友情の物語も霞むのではと思った。人間の愚かな行ないも、それなりに立派な行ないも、そんなに変わらないように思える瞬間がライカートの映画にはある。

- 柴田元幸 翻訳家

故郷の甘いお菓子を口にしたときの喜びや、隣に寄り添う人がいるという安堵感。 不運にみまわれた人々の幸福の断片が、映画の冒頭で差し出された現実に滋味深い光をあてており、 見終わって胸がいっぱいになった。

- 岨手由貴子 映画監督

幾ばくかの夢を抱える2人の男たちに芽生えた静かな信頼と友情の真摯さが、心地良く美しい。 その背景に醜く映り込んだ、他者を踏みにじる強欲との対比が、現代を痛烈に批評する。
ケリー・ライカートに刮目せよ。

- 中井圭 映画解説者

ずっとハラハラなのに、なんて心優しい映画なんだろう!
マッチョな開拓時代、主人公ふたりは明らかにマイノリティだ。彼らの風変わりな共同生活のぬくもりに、いつの時代にもある「生きづらさ」を感じてヒリッとする。

- 中村千晶 映画ライター

一人で歩いていたら気がつかないかもしれない、木の実のようにごく小さな、しかし大切なものを、友人のようにこちらを信用して掌にわけてくれるような映画だ。
繊細かつ寛大なこの映画はそれだけにとどまらず、ドーナツや小銭のかわりに銃を握らされてしまう人間がいるという、この世界の容赦のなさからも目を背けない。

- 三宅唱 映画監督

歴史の深層から社会を、生活を、そこに生きた人々を掘り起こし、 生き生きと再現する、そして人と人との間に生じる、心の通いあいを嘘なく記録する、友情劇という一語にはくくりきれない、深い余韻を残す物語。

- 門間雄介 ライター/編集者

静かで気取らないストーリーテリングの、 真の傑作

- ジム・ジャームッシュ 『パターソン』

これほど誇らしく、 これほど価値のあるものはない。

- トッド・ヘインズ 『キャロル』

『ファースト・カウ』は、
私には決して真似のできないものであって、
とてつもなく、うらやましい。

- ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下の家族』